退屈なチャンスを。

アイドルヲタク兼社会人の推しごとについて。Twitter:@927chan

あなたにとってアイドルとは~くっつんの場合~

f:id:from927chan:20181231225819j:plain

 

このコラムは、2018年12月29日にコミックマーケット95で頒布した、アイドル推し増し本よりお届けしています。


私達3人が各々同じテーマで語ります。といっても、それぞれの「アイドルとは」があると思うので、二人の頭の中を覗き見れるのが実はこの共通コラムの楽しみだったりします。

 

私にとってアイドルとは「人生」でした。実は3人の中で、私だけが途方もなく長い期間アイドルを応援しています。最初に香取慎吾さんを好きになったのは幼稚園生なので、現在ついにドルヲタ25年選手になってしまいました。そりゃ人生ですわ。笑

ヲタ活の深さに波は結構あるのですが、基本的にはそれからずっと誰かしらのドルヲタとして過ごしてきたので、人生はほぼアイドル一色。生活はアイドル中心だったし、友人との話題もアイドルだし、就職先も「ヲタ活を一番充実させるために」を軸に選んだし。そしてその間ずっと私は慎吾君とどうやって結婚するかばかり考えていたし…で、アイドルは私の人生にとって大部分、というかほぼすべてを占める存在でした。

 

転機になったのは、2016年12月31日。この本でもくどいくらい触れて申し訳ないのですが、「SMAPの解散」でした。さっき私にとってアイドルは人生と書きましたが、もっと具体的にいうと「SMAPと過ごしてきた人生」なんですよね。だからSMAPと生き別れちゃって、なんかもう人生そのものをどうしたらいいのか分からなくなって。それで「もうSMAPのいない人生とか生きてる意味ないし、人生やめよっかな」という話をジャニヲタの友人にしたところ、まさかの婚活を勧められまして。

 

そこからなんやかんやあって、実は先日結婚しました。お相手は一般男性、なので香取慎吾さんではありません。まさか慎吾君じゃない人と結婚することになるなんて…!その時点で私の今まで思い描いていた人生とはだいぶ違ってて動揺しています。(ここまでガチ)

私はジャニヲタとして応援している自担は数多くいるのですが、香取慎吾さんのみリア恋なんですよ。なのでずっと慎吾君と結婚するために人生を生きてきたんですけども、先日文春砲をまともに受けまして。あれ、これ慎吾君が私以外の人と結婚する可能性あるな、そのとき私独身だったらマジで死ぬな…と思いまして。決死の覚悟の婚活でした。笑

でも、婚活してみたら、私自分が思っているよりもだいぶアイドルに依存していたんだなってことに気付いたんですよね。これ、このままいくと本当にアイドルに命を取られかねない、なんかそれは違うような…と。

 

あと、女性アイドルヲタはそうでもないかもですが、ジャニヲタは「20代までが一番楽しいコンテンツ」ってことに気付いてしまって。応援する彼らも歳を取るし、私たちも経験を積むので、やっぱり10代の頃みたいに新鮮に楽しめないし、20代の頃のようにリア恋もしづらくなる、みたいな。これは誰を応援しているかによっても変わるのかもしれませんが、私は自分より年上の自担(香取慎吾さん、赤西仁さん)が二人とも退所しているので、余計にその思いが強いのかもしれません。(ちなみにリア恋に年齢は非常に重要な要素です。この辺りはリア恋勢とぜひその理由についてを語り合いたいなと思っています。)

 

先日、ドラマ「獣になれない私たち」での恋人との別れ話のシーンで、ガッキーが「私は彼氏が求める「彼女」としての役割をずっと演じてた。それは自分の人生を生きようとしていなかった、ということだと思う。だから私は勇気を出して、これからは自分の人生を生きてみたい。」というようなセリフを言っていて。ああこれだ!と。

 

私はアイドルを応援することで、アイドルに自分の身代わりになって活躍してもらうことに満足して、自分の人生を生きることをさぼっていたような気がします。ここにきて、そんな自分の人生に改めて向き合ってみようかな、と。でもそんな人生は今までに生きたことがないので、これは私にとってとても大きなチャレンジです。でも、やってみようと思います。結婚って、なんだか新しいグループが結成された時みたいでワクワクしてます。

 

というわけで、現在の私にとってアイドルは、「高尚な趣味」としてこれから育てていきたいものです。今後、自分とアイドルの付き合い方がどう変わるのか、慎吾君へのガチ恋は治るのか、色々実験しながら新たな人生を過ごしてみたいと思います。不束者ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします!